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実家だった家を改装して、家族で戻ってきました。車があれば、暮らしに困ることはほとんどありません

長船で生まれ育ち、福山、岡山市のマンション暮らしを経て、地元へ戻ってきた茂成さん。新しく家を建てるのではなく、選んだのは「実家だった家を改装して住む」という暮らしでした。「地元だからいい」という話だけではありません。買い物、交通、子育て、ご近所付き合い。そして、実際に暮らしているからこそ感じる「もう少しこうだったら」というところまで、率直にお聞きました。

子どもの頃に暮らした家に、今度は自分の家族と住んでいます

奥様とお子さんたち

今住んでいるのは、もともと実家だった家です。そこを自分たちの暮らしに合わせて改装しました。

一階はリビングと座敷が扉でつながっていて、開けるとかなり広く使えます。二階は寝室にしています。

僕が子どもの頃は、その二階で父と母と一緒に暮らしていました。同じ家に、今度は自分の妻と子どもたちと住んでいます。

普段の買い物は、町の中でだいたい済みます

戻ってきて、生活がすごく不便になったかというと、そんなことはありませんでした。

普段の買い物なら、ハローズやマルナカがありますし、セリアもあります。ホームセンターも複数あります。日常生活で必要なものは、だいたい町の中でそろいます。

それでも見つからないものはネットで頼めば届くので、買い物で困ることはほとんどないですね。

一方で、車はあったほうがいい。そこは正直に伝えたいです

インタビューに答える茂成さん

ただ、長船で暮らすなら、車はあったほうがいいと思います。

僕たちの家からは駅も少し離れていますし、バスや電車が何本も走っている地域ではありません。車なしで生活しようとすると、やっぱり大変だと思います。

その一方で、車で移動するには暮らしやすい場所です。岡山市内のように道路がずっと混んでいるわけではありませんし、岡山市方面へ出るときも、渋滞でまったく動かないということはそれほどありません。

「公共交通だけで生活したい」という方には不便かもしれません。でも、岡山の方は車を使うことが多いと思うので、僕はむしろ岡山市より動きやすいと思っています。

夜は暗い。でも、安心して暮らせる感覚があります

暮らしていて感じるのは、治安のよさです。岡山市に住んでいた頃と比べても、落ち着いているなと思います。

昔は夜にバイクの音が気になることもありましたが、最近はほとんどありません。

ただ、街灯が少ないところもあるので、夜道は暗いです。家族が遅い時間に帰ってくる日は、その点だけ少し気になりますね。

新しく引っ越してきても、地域に入っていきやすいと思います

子どもが育つ環境を考えると、ご近所との関係も大きいと思います。

長船には最近できた分譲地もあって、同じくらいの年代の子育て世帯も多く住んでいます。

地域ではお祭りもあって、「もう少しこうしたら祭りらしくなるんじゃないか」とみんなで話しながら、少しずつやり方を変えています。そういう場があると、新しく越してきた方も地域の人と顔を合わせるきっかけになります。

「引っ越したら地域の付き合いが大変そう」と思う人もいるかもしれません。少なくとも僕たちが住んでいる辺りでは、そこまで構えなくても大丈夫だと思います。

園庭があって、畑があって。子どもが外で過ごせる環境があります

自宅の畑

上の子は幼稚園に通っていて、下の子は妻が仕事で家を空けるときに一時保育を利用しています。

瀬戸内市の園を見ていていいなと思うのは、園庭が広いところです。すぐそばに自然や畑があって、園によっては、さつまいもを育てて芋掘りをするような体験もあります。

都会と比べると、子どもが土や自然に触れながら過ごせる場所は多いと思います。

「おむつ代が助かった」。実感が大きかった子育て支援

子育ての制度で特にありがたかったのは、「すくすくチャイルドチケット」です。

うちは、ほとんどおむつの購入に使いました。おむつもどんどん値上がりしていますし、毎月必ず必要になるものです。だから、チケットがあるのとないのとでは全然違いました。これは本当に助かりましたね。

来年から小学生。人数が少ないことにも、よさがあると思っています

タブレットで遊ぶお子さん

上の子は、来年から小学生になります。

通う予定の小学校は、それほど人数の多い学校ではありません。先生が子どもたち一人ひとりの名前を知っていて、学年のみんなが友達になるような規模だと聞いています。

人数が少ないことをどう感じるかは人それぞれだと思います。僕自身は、先生の目が届きやすくて、子ども同士もみんなが友達になれるような環境には、少人数ならではのよさがあると思っています。

子どもと過ごせる場所が、これからさらに増えていく

今後、子どもが過ごせる場所が増えていくのも楽しみにしています。

市内には新しい屋内の遊び場ができると聞いていますし、長船には新しいこども園も開園する予定です。多目的室など、地域の人も使える場所ができるという話も聞いています。

子どもがいる家庭にとって、近くにそういう場所が増えるのはありがたいですね。

唯一、もっと増えてほしいのは「晩ごはんの選択肢」

もちろん、いいところばかりではありません。僕が今、一番増えてほしいと思っているのは、晩ごはんを食べられるお店です。

子どもを連れて「今日は外で食べようか」と思ったときに、ぱっと行ける選択肢がまだ少ないんです。ちゃんと外食しようと思うと、市外まで出ることもあります。

例えば、気軽にテイクアウトできるお店が一つ、二つ増えるだけでも、暮らしはもっと便利になると思います。お店が増えれば、学生のアルバイト先にもなりますし、町の活気にもつながりますよね。

もう一つは、夜のタクシーが少ないこと。お酒を飲んで帰るときは、運転代行を頼むことが多いです。この辺りは、住んでいるからこそ「もう少し便利になったらいいな」と思うところです。

引っ越しを考えている方へ。「車がある暮らし」が合うかどうかは、大きいと思います

インタビューに答える茂成さん

僕はもともと長船で育っているので、都会から初めて移住してくる方とは、感じ方が違うと思います。

目の前にスーパーがあって、車を使わなくても電車やバスだけでどこへでも行ける。そういう暮らしに慣れている方なら、最初は不便に感じることもあると思います。

だから、「誰にとっても便利な町ですよ」とは言えません。

ただ、車がある暮らしが苦にならないなら、日常生活は町の中でかなり完結します。スーパーもある。学校もある。必要なものも買える。

そして何より、家や土地に余裕があります。子どもが家の中を走ったり、外で遊んだりしても、マンションにいた頃ほど周りを気にしなくていい。それは、戻ってきてから改めて感じたことですね。

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※取材内容をもとに再構成しています。個人の感想・体験に基づく内容です。

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